<サヴァイヴ>ハワード×メノリ(?)



「頭が高い!」

 ハワードの前に仁王立ちし、メノリは眉を吊り上げた。
 意見を言おうと顔を上げたハワードは、その声にビクリとし、俯く。
 正座させられ、身を小さくしている姿は、なんとも情けない。

「メノリ〜、もうそれくらいで許してあげたら?」

 夕食の準備をしながら、ハワードのことが可哀想になってきたルナが言った。

「そうよ、ハワードも反省してるんでしょう?」

 同じく夕食の準備をしていたシャアラが、ルナの意見に賛同する。
 しかし。

「ダメだ! これでこいつが盗み食いをしたの、何度目だと思ってるんだ!?」

 そう――ハワードはまたしても、勝手に果物に手を出したのである。

「だってさ〜、こうお腹が空いてちゃ、仕事にもならない……」

「頭が高いと言っている!!」

 顔を上げ、口を開いたハワードを、メノリはキッと睨みつける。
 ハワードは小さく悲鳴を上げ、再び俯いた。

「みんなお腹を空かせているんだ! 条件は同じ!! お前だけ例外なんて認められない!!」

「そんなこと言ったって〜」

「黙れ! お前は今晩、食事抜きだ!!」

「えぇ!?」

 ビシィッと言われ、ハワードは堪らず立ち上がる。

「何だよそれ!! どうしてお前がそんなこと決めるんだよ!!」

「何か文句でも?」

 ギロリ、鋭い目つきで睨まれ、ハワードは身を震わせる。
 けれどここで負けて堪るかと、口を開こうとするが……。

「な・に・か・も・ん・く・で・も?」

「……何でもございません」

 ハワードは真っ青な顔をして、その場に崩れた。
 ルナとシャアラは顔を見合わせ、肩を竦ませた。
 これで少しは、ハワードも反省することだろう。






これでもハワメノと言ってみる(笑)
私はどうも、怒っているメノリを書くのが好きらしいですね…(苦笑)