「必要なんだよ」

震えた声で、そう言われた。

「オレには、お前が必要なんだよ……!」

私の手を握るあなたの手も、やっぱり震えていて。

「頼むから、オレのそばからいなくならないでくれ……!」

こんなに何かを恐れるあなたを見るのは久しぶり。
そう思って、罪悪感に駆られる。
うん、確かに無茶しちゃった。
久々の再会が病院のベッドの上なんて、ごめんだよね。

「ごめんなさい……」

でも、少しだけ嬉しいな。
だってあなたが、こんなにも心配してくれたから。






「無人惑星サヴァイヴ」 カオル×ルナ

多分、大人。