「どっちが好きなの?」

 そう言って、ルナとシャアラはカオルに詰め寄った。
 カオルはうっと言葉を詰まらせ、後退する。

「さぁ、カオル!」

「はっきり答えて!」

「い、いや……」

 ルナとシャアラはじりじりと詰め寄る。
 カオルは額に汗を浮かばせながら後退した。

「「さぁ!!」」

 ずいっと、ルナとシャアラは両手を差し出した。
 カオルの鼻に、つ〜んと嫌な臭いが入り込む。

「オレにだって、好き嫌いくらいあるんだー!」

 うわーと叫びながらカオルは走り去った。
 ルナとシャアラは顔を見合わせ、溜息をついた。

「まさかカオルにも苦手なものがあるなんてね」

「本当、すごく意外だわ」

 2人は自分たちの手の上に乗った果物を見て、再び溜息をついた。







「無人惑星サヴァイヴ」 ルナ&シャアラ&カオル

久々のサヴァイヴです。……ホント、久々…。